木守り

11月に入り、南国鹿児島も一気に
秋が深まりました。

いつもの車窓からの景色も
稲刈りを終えた田んぼ
たわわに身をつけた柿の木が
秋の訪れを更に感じさせてくれます。


「木守り」
木守りとは
柿の木などの果実をあえて一つ収穫せず
木に残し
来年の豊作を願う習慣。
冬になり
葉を落とし裸身になった柿の木に
ただひとつ残された柿をみると
様々な想いにふける。


千利休は
沢山の焼上がった茶碗から
弟子たちに良いものを選ばせ
最後に残ったひとつを
「木守り」と名付け大切にした。

あえて…

美しさという価値観は
心のよりどころ
目のつけどころ


また
人の後悔を柿に例えた話もある

人は失敗や後悔を重ねながら
生きるもの

後悔という名の柿を
ひとつひとつもぎ取り忘却という名の
籠に放り込む

それは、今日を生きるため、
また明日を生きるため
反省と改善を胸に
忘却の籠に放り込む

しかし、どうしても
忘却の籠にはいれられない
柿がある

木守り

しかし、忘却出来ない
このひとつの木守りが
胸の中にあることで
人は己の心と
向き合い続けることが出来て
成長し続けることが出来る
そのことに気付く

木守り
古来から日本人の持つ心の奥深さを
感じることが出来る
今に伝わる習わしです
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# by hidekichizm | 2016-11-04 08:52 | Comments(1)

気働き

「気働き」

日本には美しい言葉が
いくつもあります。

日常的には使われない言葉ですが
「気働き」という言葉があります。

ひとつ教わったら
次は自分で頭を働かせて
この次はどうしたら良いか考え
行動する

相手を思いやり
想像力を働かせて
先へ先へと状況を読み対処する

そんなことを
「気働き」と日本語では表現します

どんな世界でも人が10教えてくれるのを
待っているようでは駄目です。

人を育てることも
ものづくりにおいても
最近は何事もマニュアルを作り
何事も標準化することが
結果を残す早道と考えられ
それに頼りすぎて
日本人の「気働き」する力は
弱くなっていくようです。

世の中は
効率ばかりが優先され
経験や経過が軽視されがちですが
そうした「溜め」のような時間が
あってこそ
本物が育ち
本物が生まれるのではないかと
感じます。

そんな今日のヒデキチでした。
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# by hidekichizm | 2016-10-10 07:19 | Comments(0)

「道」

日本には古くから伝えられた
道がある

茶道、華道、書道、香道など
様々な道がある

茶を入れ茶を飲む
花を生ける
書を書く
香りをかぐ

その日常的なことを
「道」にまで引き上げた日本人の
思いはどこにあるのだろう

道にまで高めたことで
作法、所作、教養、もてなしの心が
深まり
また美しい道具が生まれ
美しく道具を作る職人が生まれた

日常を様式化して「道」となし
文化にまで高めることで
伝えたかった日本人の「美意識」が
全ての道の根底にある気がする

原色では現せない
日本の風土が生む自然の美しさ

無私の心
何もかも削ぎ落とした上にある
凛としたたたずまい

抑制された上にだからこそ
現れる艶やかな日本美

道を通して
伝えたかった先人達の想いを
受け止め、感じ、伝える

心という見えないものまでも
文化として伝えてくれた道なのだと
感じます


そんな今日のヒデキチでした
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# by hidekichizm | 2016-09-27 10:00 | Comments(0)

想像力

「想像力」

本を読むことは
想像すること

文字を読みながら
頭の中に絵を描く

描いた絵が動きだし
更に登場する人物の想いを想像し
時に笑いがでたり
涙がでたり
心が動く

知識を得るためだけの文字ではなく
想像する力と
想像する心を養う為の文字


雪の朝
真っ白な銀世界

当然ながら
いつもとは違う真っ白な世界が美しい

想像を深めると
この雪の下で必死に寒さに耐えながら
生きようてしている
植物達の生命力までも想像し
美しい

人の言葉から、
目に見えるものから
そのまま受けとるのではなく
その言葉の奥にある想いを想像し
目には見えぬことを想像し
想いをくむ

人に寄り添い
ものづくりをする為に
一番必要なことは
想像する力


暮らしを想像し
求められていること以上のことを
求め、与えられることが
大きな満足に繋がる



秋分を過ぎ
過ごしやすい季節になりました。

秋の夜長、窓をあけ月を愛で
虫の声を聞きながら
本を開き
想像の世界に没頭することも
豊かな時間となることでしょう。

そんな今日のヒデキチでした。
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# by hidekichizm | 2016-09-25 08:34 | Comments(0)

「本物と9分」

ゆっくりと一人で
茶を飲む時間
ふと思い出す

「本物と九分もの‥」

見た目は同じように作られたもの
しかし、何か違う

手にしていくうちに
その違いが何か分かる

九分ものは
何か足りない
ではなく
何かが余計

本物は
内向き、
落ち着いて自分を見つめるのに
ふさわしい

九分ものは
少し明るくて外向きな感じがする


樂家 初代長次郎が
千利休の理念・魂ともいえる
想いを形にしたもの
しみじみと自分を見つめるための
茶碗

しっかりとその想いが形になった本物

それを学ぶために弟子が
しっかりと形を真似
忠実に作った九分もの

一分の差
人の想いを形にする為の
最後の一分
命を吹き込む一分

手先、指先に伝わる感情が
見た目にはわからなくとも
人の手のひらの中に包まれた時
わずかな違いとなり

内向きな器になるか‥
外向きな器になるか‥

ものづくりをする先には
必ず人がいて想いがある

真似ただけのものづくりは
必ず手のひらの違和感となり
長く使う中で不満となる

しっかりと人と向き合うことが
よいものをつくる根源になくては
本物は作れない

そんな今日のヒデキチでした。
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# by hidekichizm | 2016-09-20 07:47 | Comments(0)


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