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「道」

日本には古くから伝えられた
道がある

茶道、華道、書道、香道など
様々な道がある

茶を入れ茶を飲む
花を生ける
書を書く
香りをかぐ

その日常的なことを
「道」にまで引き上げた日本人の
思いはどこにあるのだろう

道にまで高めたことで
作法、所作、教養、もてなしの心が
深まり
また美しい道具が生まれ
美しく道具を作る職人が生まれた

日常を様式化して「道」となし
文化にまで高めることで
伝えたかった日本人の「美意識」が
全ての道の根底にある気がする

原色では現せない
日本の風土が生む自然の美しさ

無私の心
何もかも削ぎ落とした上にある
凛としたたたずまい

抑制された上にだからこそ
現れる艶やかな日本美

道を通して
伝えたかった先人達の想いを
受け止め、感じ、伝える

心という見えないものまでも
文化として伝えてくれた道なのだと
感じます


そんな今日のヒデキチでした
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by hidekichizm | 2016-09-27 10:00 | Comments(0)

想像力

「想像力」

本を読むことは
想像すること

文字を読みながら
頭の中に絵を描く

描いた絵が動きだし
更に登場する人物の想いを想像し
時に笑いがでたり
涙がでたり
心が動く

知識を得るためだけの文字ではなく
想像する力と
想像する心を養う為の文字


雪の朝
真っ白な銀世界

当然ながら
いつもとは違う真っ白な世界が美しい

想像を深めると
この雪の下で必死に寒さに耐えながら
生きようてしている
植物達の生命力までも想像し
美しい

人の言葉から、
目に見えるものから
そのまま受けとるのではなく
その言葉の奥にある想いを想像し
目には見えぬことを想像し
想いをくむ

人に寄り添い
ものづくりをする為に
一番必要なことは
想像する力


暮らしを想像し
求められていること以上のことを
求め、与えられることが
大きな満足に繋がる



秋分を過ぎ
過ごしやすい季節になりました。

秋の夜長、窓をあけ月を愛で
虫の声を聞きながら
本を開き
想像の世界に没頭することも
豊かな時間となることでしょう。

そんな今日のヒデキチでした。
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by hidekichizm | 2016-09-25 08:34 | Comments(0)

「本物と9分」

ゆっくりと一人で
茶を飲む時間
ふと思い出す

「本物と九分もの‥」

見た目は同じように作られたもの
しかし、何か違う

手にしていくうちに
その違いが何か分かる

九分ものは
何か足りない
ではなく
何かが余計

本物は
内向き、
落ち着いて自分を見つめるのに
ふさわしい

九分ものは
少し明るくて外向きな感じがする


樂家 初代長次郎が
千利休の理念・魂ともいえる
想いを形にしたもの
しみじみと自分を見つめるための
茶碗

しっかりとその想いが形になった本物

それを学ぶために弟子が
しっかりと形を真似
忠実に作った九分もの

一分の差
人の想いを形にする為の
最後の一分
命を吹き込む一分

手先、指先に伝わる感情が
見た目にはわからなくとも
人の手のひらの中に包まれた時
わずかな違いとなり

内向きな器になるか‥
外向きな器になるか‥

ものづくりをする先には
必ず人がいて想いがある

真似ただけのものづくりは
必ず手のひらの違和感となり
長く使う中で不満となる

しっかりと人と向き合うことが
よいものをつくる根源になくては
本物は作れない

そんな今日のヒデキチでした。
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by hidekichizm | 2016-09-20 07:47 | Comments(0)

月影


今日は十五夜、中秋の名月。

月影は月光そのもの、光の気配
または月に照らされて見えているものの姿をいうそうです。

光と影…相反する言葉ですが
何故月影が月光そのもののことも
指すのか不思議ですが、

しかし、よくよく考えてみると
そもそも月そのものが太陽の光を
反射して
空に光る太陽の光気(かげ)
だからでしょうね


人の世も
同じように感じます。

光の中にあっては
何もかもが見えすぎて
大切なものを見失いそうです

人は強くないから
光の中にあって
身に降りかかる全てのことを
受け止め続けるのは
時に、辛い気がします

月影くらいがちょうど良い気がします。

影の時こそ大切なものが
はっきりと見える
余計なことが削ぎ落とされ
気持ちが研ぎ澄まされる気がします。

だから、昔の人は
風情に溢れていたのでしょう。

月夜には歌を詠んだり
月夜に茶会をひらいたり


ひっそりと
本当に必要で大切なものだけを
照らす月のような人に
なりたいものです。

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そんな今日のヒデキチでした
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by hidekichizm | 2016-09-15 13:57 | Comments(0)

狩野永徳から

何事も最終的には
己との戦いと言います

永徳は自分の中に住む蛇と戦い
その姿を捉え、絵にすることが最後の
仕事だったのかもしれません

蛇とは
人への嫉妬や妬み

そこを認め、力に変えて、表現する

人は自分をどこかで他人と比べ
嫉妬に燃えたり
妬んだりする

でも、それが何よりもの
自分を高める活力にもなる

そして、最後に試されるのは
嫉妬した相手
あるいは敵を讃えられるかどうかだと


勝ち負けはないが
相手を称賛できた人が
きっと人間的なステージはあがり
神や仏の心に近づくのでは‥

自分を認め向き合うこと
相手を蹴落とすのではなく
相手を認め
更に高みを目指す
難しさと
幸せ

我が身に住む蛇が
本当は
人を深く広く大きく成長させて
くれるのかもしれません

そう思えた時に
心に住む蛇にも
そして相手にも感謝が出来て
高みにいけるのでしょう


そんな今日のヒデキチでした
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by hidekichizm | 2016-09-10 08:15 | Comments(0)

流れ

「流れ」

狩野永徳の本の一節に
永徳が船から波を描く場面があります

流れゆくうねり、動く船
捉えることの出来ぬ景色を描くことに
苦戦します

写真などない時代に
流動するものの一瞬を
平面に描き移すなど
出来ぬことです

幾度も幾度も
絵を描きなおすうちに
気付きます

絵を描く神髄は
絵師の心にあると。

目で見たものを描き移すのではなく
絵師が思う波を描く
それは花だとしても同じ

どう捉えるか…
ありのまま描くことではなく
心で感じた絵を描く

「心眼」というものなのでしょうか‥

私達の人生の中でも
関わる人が変わり
時代が変わり
世の中の流れが変わります

そうした
移り行く流れの中で
何を捉えるか

表面的な出来事を
自分の心の目でどう捉え
どう形にするか

流れの中で
流れに飲まれない心眼を持つ強さが
生き樣となり
自分らしさとなる気がしました

良いことも悪いことも
思い通りにいったことも
想いが叶わぬことも
自分の心眼を鍛える修業で
自分を深く見つめることなのかも
しれませんね。

そんな今日のヒデキチでした。
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by hidekichizm | 2016-09-07 12:30 | Comments(0)

ものづくり

狩野永徳

天才と呼ばれた彼、
父親も絵師だったがその絵に息子永徳は
不満や不振を抱いていた。
実際に
自分の方が世間の評価を受けてもいた。
そんなある日に
父親が描いている絵を見ながら
永徳は絵の中の湖の畔に立つ人が
どんな気持ちの人か?と父親に尋ねる。

永徳はたとえ絵の中の小さな人でも
一人一人の心情を想像し描いていたのに
対して
父親の絵には心がないと感じていた。
そして、それをたとえ絵の中でも
心が入っていなければ人ではないと
思っていた。

しかし
それを指摘された父親は
大声で笑い飛ばす。

だから、お前の仕事は遅いのかと‥
いちいちそんな絵の中の人の感情まで
描こうなんてするな‥と。

そして、言われる。

心は観ているものが決めること。
絵師が決めることではない。
押し付けがましい絵は
うるさくてかなわぬ。

絵は、観るものの心が遊ぶ場所

観るものが何を感じるかは勝手なこと
気ままに心をたゆたわせる場所が
ある方が良い…

永徳はこの言葉で
心をつかれ、父親を見直し
父の言葉で開眼させられ
更に絵師として才能を伸ばします

ものづくりにおいても
いかに余白が大切かということでしょう

観て美しいものが
心地よいものとは限らず‥

ものづくりにおいても
提案するタイミングにおいても
もてなす側の一方的な押しつけは
住まい手の自由を奪うことになり
有り難い一方で
窮屈な感じがする


話をするにしても
話す人の情熱や思想を押しつけ
話すだけでなく
話を聞く人が
自分に置き換え
考えさせられるような
導きの言葉が大切なのでしょう

あくまでもつくる側が主役ではなく
使う側が主役

作り込み過ぎず
心をたゆわせる場所、時間、余白を
作ることだと感じます。

そんな今日のヒデキチでした。
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by hidekichizm | 2016-09-04 10:41 | Comments(0)


VEGA HOUSE 社長   日々是鍛錬


by hidekichizm

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