せぬ隙

「せぬ隙」

世阿弥の「風姿花伝」

幾度も幾度も読み返し

読み返す度に発見と共鳴、

共感、学びの多い奥深い一冊。

風姿花伝は能の芸道についての

書物であり、その芸道の根に刻まれた

日本人が古来より重んじる

心の本だと感じる。

その中に「せぬ隙」という言葉がある。

能の中の芸と芸の合間にこそ

つまり静と動の「静の時」にこそ

息を抜くのではなく

動いている時以上に張りつめ

表現せずとも「気配」としての

趣が現れることと

解釈している

そして、それこそが芸をいかす為の

意識の奥にある充実・魂であり

決して演じてはならないからこそ

かもし出す真(まこと)

なのではないか…ということだろう

と感じる。

「間」

現代にある間とは

人間、世間、時間、空間…

これらの密度を高めること

「間」が少ないことが

進歩や進化であると

考えられるようになった。

早く、簡単、便利、機密、

ズレることなく、普通

コンパクトにスマートに…

しかし

本当に隙間があることは無駄か…

何事も間を埋めることに必死な私達

しかし

「せぬ隙」の充実こそが

真の充実、心の豊かさに繋がるのでは…

そんなことをふと考えさせられる

空間にある間…

日本に昔は当たり前にあったが

無くなりつつある間…

床の間

わずかなスペースではあるが

花や書を飾ることだけが

その目的ではなく

床の間は

空という贅沢な空虚さと

花や書という存在感が同居し

眺めれば、心がおさまる

心の拠り所となる

特別な空間だと感じる。

何十年と時を過ごす家

こうした間も

真の充実、暮らしの豊かさに

繋がるのではないでしょうか

芸の奥にある心を学ぶ。


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by hidekichizm | 2017-07-28 07:38 | Comments(0)


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