木守り

11月に入り、南国鹿児島も一気に
秋が深まりました。

いつもの車窓からの景色も
稲刈りを終えた田んぼ
たわわに身をつけた柿の木が
秋の訪れを更に感じさせてくれます。


「木守り」
木守りとは
柿の木などの果実をあえて一つ収穫せず
木に残し
来年の豊作を願う習慣。
冬になり
葉を落とし裸身になった柿の木に
ただひとつ残された柿をみると
様々な想いにふける。


千利休は
沢山の焼上がった茶碗から
弟子たちに良いものを選ばせ
最後に残ったひとつを
「木守り」と名付け大切にした。

あえて…

美しさという価値観は
心のよりどころ
目のつけどころ


また
人の後悔を柿に例えた話もある

人は失敗や後悔を重ねながら
生きるもの

後悔という名の柿を
ひとつひとつもぎ取り忘却という名の
籠に放り込む

それは、今日を生きるため、
また明日を生きるため
反省と改善を胸に
忘却の籠に放り込む

しかし、どうしても
忘却の籠にはいれられない
柿がある

木守り

しかし、忘却出来ない
このひとつの木守りが
胸の中にあることで
人は己の心と
向き合い続けることが出来て
成長し続けることが出来る
そのことに気付く

木守り
古来から日本人の持つ心の奥深さを
感じることが出来る
今に伝わる習わしです
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by hidekichizm | 2016-11-04 08:52 | Comments(1)
Commented by 星名 at 2016-11-14 13:01 x
柿の実がひとつ枝に残っている景色をどこかで見たことがあるような気がします。
「木守り」というのですね。

実家のうら庭(というか、うら野原)には、子供のころから実のなる木がありました。栗、くるみ、桃など。いまは、数年前に植えた柿、りんごがあるのですが、今年の台風で柿の木は幹が折れてしまいました。

柿の実ひとつで、自然の営みや暮らしのあれこれ、人生にまで思いを向けるというのが粋だったり侘び寂びだったり美しさに気づく目を育ててくれるのですね。
雪囲いをするときに枝をちょっと切るくらいで、木の手入れなど何もしませんでしたが、次回帰省したら、枝ぶりなど改めてながめてみようと思います。


VEGA HOUSE 社長   日々是鍛錬


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